★ムツゴロウの気分でバスに。

あのな、ぼくな、ハチ公バスに、恋してしまったかもしれん。

バス停で、約束の時間に、待っているやんか。
すると、道のむこうから、『いぬの顔の小さいバス』が、鼻を突きだして元気にカーブ曲がってくるやんか。
息づかいが聞こえるようだよ!o(・Ω・´

今日なんか、ぼくがバス停にいるのを見て、昼間やのにヘッドライトをパン!パンパン!て点滅させながら、走ってきよった。一目散に。
アスファルトをける、足の爪の音がきこえるようだよ!o(・Ω・´

小走りで寄ってきて お座りするように、停まってくれるやんか。
まだ息が荒いのに、オテするように、低い位置でドアが「ぽろん」て開くやか。
ぼくがハチ公バスに乗るやんか。
広い窓から、いつもとちがう景色で街が過ぎて行くやんか。
人混みをすいすい抜けて行くやんか。

乗っている人は、おじいさん、おばあさん。
表参道では、きれいな大人の女のひと。たまに、ちびっこたち。家族。ふだんの渋谷の人とちがってる空気やんか。
地域の施設や、よいこの施設をむすんで、、、
電柱にションベンするみたいに、小刻みにあちこちのバス停に寄ってくやんか。
たまらなく、いい気分だよo(・Ω・*

トトロの、猫バスはわりと自由にはしってたけれど、
ハチ公バスは、しっかり運転手にてなづけられておった。