だだをこねた日

 金曜は、ひさしぶりに、メンタルクリニックに行った。
初めての場所で高いビルの時とか、どうしても、おろおろして泣いたりするときに『つらくなったら飲む薬』をもらいにいきます。
「つらいことが起きても、お薬持っていればだいじょうぶ」って安心できるから、もっているだけでも安心です。
不安や緊張をとく「抗不安薬」ていう、おくすりです。眠くなったりするから、本当に本当に泣き虫のときに、飲みます。

初めての仕事先に行くときの、朝から緊張しておろおろしてなにもてにつかないとき、のんだり。
おとんのお葬式のときに、のんだり。
怖い電話の返事の時や、えらい人になんか、電話するとき、(これとてもつらいことじゃから)のみました。

 お友達が死んでから、飲むようになって、そのころは、毎日飲んでいました。
でも、おとんが去年「そういう薬は依存になるから、ダメなんだぞ。家にこもってないで、散歩してれば気分も晴れる」てゆってたから散歩するようになってからは、非常時にのむだけにしています。

 メンタルクリニックでは、「最近どんな風にすごしましたか?」て聞かれます。お仕事が増えたことや、おとんについて思うことや、仕事で怖かった事や、良かったことや、人付き合いの、最近の変化や、成長や、どうにもならなかったことなどを報告します。

 ぼくは分析すきな気質なので、自分のこんな性格が、どうして出来てしまったのか。どうして恐がりになったのか、どうして心とざしてしまう日があるのか、だいたい分析しています。どうしたら、よく過ごせるか研究実験するのもだいすきです。先生はそのことを楽しそうに感心して聞いてきます。
「そういうことよく自分でわかっているわねえ (わかっているならこの先良くなりやすいから)大丈夫よ」て若干コウフンぎみに感心します。

 でもぼくは、「分析グセは、職業病ぽいノイローゼかもしれないし、それに自分の分析だけやったらいいけど、こどものころから、怖い人をみぬくためにいろいろ人のことも一挙一動一語一句ぶんせきするようになったから、疲れる。分析して、コミュニケーションしないで解ったつもりになっていたし、それは人を信じてないからやし、傷つくの怖い卑怯者やからやとおもう。じゃから、もっと素直になりたいです。かれにも、ぼくが分析すると、まえ素直じゃないって怒らえたことがあるから。いややいやや」とだだをこねました。
そしたら、先生は「それは、あなたの個性だから、いいのよ それは無くさなくていいの」って何度も何度もゆってくれました。

そういえば、仕事のオビワン師匠も、分析癖があるノイローゼ気質やから、「忙しくしてれば、落ち込むような考えになりにくい」てゆっていたな。。。

 そんなオビワン師匠のことを、先生に喋って、ぼくは勝手に結論と目標をいいました。
「へんにおろおろしないように忙しくしてみます。休みの日は、散歩や古着屋さんにいきます」て宣言してきました。