★あし湯と、知らないおじちゃんo(・Ω・

初めて『あし湯』した。しかも一人で。初体験じゃった。


おかんの、お見舞いの帰りに、した。
超、緊張した。
じゃって、見知らぬ土地で、寒い中、一人ぼっちで、無人の場所で、座って、靴や靴下を脱ぐって、超無防備やんか。
誰かどこかで見てて、怒られたり、熊がでたりするかもしれないやんか。
 
でも、こういう時、おどおど逃げてたら、人生つまらなくなってしまうかもしれないって、最近おもって。
こんど、人間のお友達に会ったとき「あし湯したんやで」てトークできるから、思い切ってやった。
 
足をお湯にいれたところで、すーっと、しらないおじちゃんが、、、寄ってきて。
「どっからきたの? 朝も、ここ通ったろ?病院のほういったろ?」とか聞かれて。
ぼくは、知らない人やから、「・・・・・。」て困って。。。。
そしたら、おじちゃんが、
「おれ、朝いぬっこの散歩して、病院まで行ったからな。そん時、いたろ?」とか言われて。
朝の、この写真に写ってるおじちゃんだった。

おじちゃんは、この辺の人らしくて、ガンガンつり橋渡るから、そのあと何分も、つり橋が揺れていて。なかなか渡れなかったん。。と、とにかく、この辺を監視してるおじちゃんぽかった。
 
で、旅先での人とのふれあい的な、話をいろいろして。
あし、赤い靴下ぽくポカポカになって。
 
「あし湯すると、足軽くなって、ぴょんぴょんになるよ。ぴょんぴょんぴょんてなっから。次の日もぴょんぴょんだぞ」て言われて。
「お母さん、入院してんのか?」とか、いろいろ20分くらい根掘り葉掘り聞かれて。
 
と、とにかく、知らない人と、ひとりでしっかり世間話出来た。
 
ぼくがバスに乗るまでおじちゃん、バス停までついてきて。
バス一緒に待ってくれて。
「また来週くんの?おれは、毎日この辺のあし湯にいるから」て。
すこし友達ぽくなった。
ぼくは、バスの中から何度も「バイバイー」てした。
でも、山の夕暮れは、とてもすばやくて。
おじちゃんはもう、山の薄暗い景色にとけて、すぐ見えなくなってしまいました。