★事実は2個あってん。


昨日、おかんのお見舞い行って。
 
おかんは夢の中で、、、ほんもの生きているおとんと会ってしゃべってしまったらしくて。
 
おとんが生きてると思い込んでた。
夢でリアルおとんと会ってるから、葬式の記憶までフタして、消えてしまってな。
 
ぼくが、3-4時間にわたって、「おとんは死んだ」って事実、いいきかせて。
おねんにも国際電話でおとんが生きてるか死んでるか、証言してもろて。
でもおかん、「お父さん生きてるのに、、、みんなで命日とか、お墓に居るとかゆって、お父さんかわいそう」って、めそめそ、ないてもて。
 
で、言葉では信じてもらえないから。
もう、、、ぼくは、おかんの手を両手で包んで。
車いすの前にしゃがんで。
なにもできないけど、なにもいえないけど、この気持ち伝わってほしい、ぼくを信じてほしいと思って。
ぼくはじっと、そのまま、ただ、涙をいっぱい流して。手を持って、泣くしか、できなくて。
 
そしたら、おかん、、、母親じゃから、息子がこんなに泣いて無言で苦しんでいるのみて、
信じられないけれど、おとんが死んでいるのかもしれないって思ってくれて。
 
それから、ぼくは、おかんが覚えてそうな「おとんが死んだエピソード」を何十個も、嗚咽しながら羅列した。
おとんの死体の冷え方とか。焼いた日の夜、コツ壺が、ずっと熱もってたこととか。
お墓にケイトの花が咲いたこととか。初盆とか。
ほとんど、忘れてたけれど、おかんがはっきり覚えてたエピソードが少しはあった。それを脳みその奥から延々引き上げて。
 
そしたら、おかんの、「おとんが死んだ記憶」が、徐々にもどってきて。
最近会ったおとんの事、「そういえば街並みが古い時代だった」とか、やっと目が覚めてくれて。
6時間どちらの事実が正しいか、お互い証拠をあげながら裁判してたようなもので、、、、
夕方にやっと、和解した。
 
そして、今日の結論「おとうさんは千の風になりました」て、自分の言葉で紙に自筆でかかせて。
おとんが死んでいること理解した。でも生きているおとんと、リアルに会ったこと。
ぼくは、夢でしかおとんにあえないから、本当におとんに会えてうらやましいって、言いました。
 
おかんは、月に1〜2回、そんな外出するリアルな夢をみて、それが現実としか思えないようなのじゃった。
いままでは、買い物や、帰宅の夢だから、あまり否定しなかったけれど、
今回は、おとんの命日さえ忘れてたので、本気で訂正した。
 
おかんには、おとんが昨日またしんだように思えて、ショックそうやったけれど、
おかんが手術したとき、ぼくは天国のおとんに、「おかんをまだ連れて行かないで」てたくさんお願いしたから、
だから、おとんはいつも、おかんとぼくをみてるから、
ぼくはしっかりおかんを守るので安心してくださいっていいました。
そしたら。おかんは、なきぼくがいてくれてよかったって、いってくれました。