★育て方まちがってなかったんかもしれないんだよo(・Ω・

ちょ、ちょっときいてな。

おかんの向かい側のベッドには、身寄りのない上品なおばさんがいて。
ぼくが、おかんのお見舞い行くと、よく会話に入ってくる。
  
そのおばさん、こんなことゆったんだよ。o(・Ω・
「むすこさん?こうしてわざわざ来てくれて、えらいわよねえ。いいわねえ。毎回お花つんできてくれて。」
おかんも、ぼくも、ニコニコしてたら、もう一言、こう言ってきたんだよ。
「育て方がよかったのかしら? 育て方がよかったのねえ」て。
 
 小さい頃からぼくはおかんにいわれてきた
「なきぼくは、そだてかた間違えた。どうしてこうなっちゃったんだろう」て事。
もう、何百回も、いわれてきた。
じゃから、「育て方よかった」て言われて、ぼくは、おののいた。
  
じゃから、ぼくはおかんに、
「ねーねー、今のきいた??? 育てかた、よかったんやて。育てかた、よかったてゆってくれたよ。ねーねー!」てひつこくゆってみた。
 
おかんは、ニコニコしながら、とまどって、「う、うん。うん」て否定しませんでした。
ぼくも、なんじゃか、「う、うん。うん」て思いました。