★狂ったフロアに、なんか、清らかな心があった。

先週、おかんな、重症の24時間監視の部署3Fから、軽症のフロア2Fに移動になった。

 
めでたいことだよ。じゃが。。。
 
軽症のフロアに移動して、すこし発見したことがあるから、メモしておくよ。
 
重症の3Fは、脳が病気やので、異常行動したり、せっけんたべたり、妄想いろいろでてたり、気分が天国ムードで、看護するほうも家族もいい意味で、諦めていて。
患者さんたち、マジボケするから、スリリングで、笑える行動も多くて。
「あら〜しょうがないわねえ〜」てムードで、ニコニコしてて。
看護師さんも介護士さんも、人数多くて、世話やけるぶん会話も多く、なごやかじゃった。
 

でも、健常者に近い2Fチームは、みな、変なプライドがある。

「他人にトイレの世話なんてされたくないわ」
「私は、おかしくないわよ。世話にならなくてもホントはこんな施設いなくてもいいのよ」
 
健常者フロアといっても、ひとりで自立して暮らせない身体的異常や、記憶障害や、認知症が若干出ていたりするから、施設にぶちこまれているのに、それをぎりぎり認めたくない本人や、ご家族。
 

ぼくも、この福祉施設におかんを入れる時「まずは3Fの重症のフロアに・・・」て言われた時は少しショックだったんだよ。

じゃって、最初の面接で・・・
「汚物をいじって投げたりとかしますか?」はい・いいえ
「汚物を口にしたりしますか?」
「人の物と自分のものの区別つきますか?」
「妄想で暴力をふるったりしますか?」
て、面接のアンケートで、怖いこといろいろ聞かれたから。
そういう人と一緒にされたら、お見舞いきた人(親戚や、おかんのお友達に)、
「なきぼくくんのおかんは、頭おかしい人の施設に入ってしまった」て、思われるのもいややった。
 

じゃけど、重症の脳機能障害の人たちは、たしかに、狂っているけれど、心は純粋だよ。o(・Ω・´

実際、汚物事件とかは、年1回くらいある程度らしく、ぼくは目撃してないけれど、、、
普段はみな、明るく、会話がわからなくても社交性があって。
へんな見栄やプライドがないんだよ。赤ちゃんみたいだよ。
みな、素直に、家族を恋しく想っている。
気持ちよく過ごすことが、一番の安全と安心やから、職員は声掛け頻繁やし、思いやり上手やし、職員さんたちも仕事楽しんでいるように見える。
ストレスないような人間関係作りをしている。
 
でも、「軽症の人」やその家族は、ぎりぎり障害者だって、まだ認めたくない部分あるから、
心を閉ざしている人も多いきがしたよ。
また、その家族も、「本当は重症なのを認めたくなくて、家族が反対して」無理やり軽傷のフロアに入れてもらうとかあるんやて。
 

とにかく、雰囲気は、3Fの重症のフロアのほうが、幼稚園みたいで、「ほんとうの、心」が通っている感じがして、楽しかった。

それに、ぼくが重症のフロアの食堂で、おかんの手を握って泣いている時だって、まわりの頭おかしい人たち、言葉が分かるみたいに、じっとえぐえぐ泣くぼくを見つめていてくれたし、動けない人は遠くから、言葉かけてくれて、なぐさめてくれたりしたよ。
 
でも2Fは、なんじゃか、静かで事務的で怖い。o(・Ω・`
 
よくわからないけれど、正常に生きるって、大変なことなんかもしれないとおもいました。